LED照明に切り替えると、多くのメリットがあります。どんなメリットがあるのか、ひとつずつ解説していきます。
LED照明の大きなメリットとして、寿命が極めて長いことが挙げられます。白熱電球の寿命が約1,000~2,000時間、蛍光灯が約13,000時間、LED照明は約40,000時間と言われています。
寿命が長いということは、交換周期も伸びるということです。電球の費用だけではなく、交換にかかる費用も少なく抑えられます。寿命が長いにもかかわらず消費電力は白熱電球の20%程度と少ないのも大きなメリットです。
LED照明は、光自体は赤外線を出さないのでほとんど発熱しません。そのため火災の危険が少ないと言えます。ただし、熱を出さないのは光だけで電源部分と発光部分は高温になります。
LED電球は熱を逃がすために工夫されており、本体の放熱板を通して電源部分や発光部分の熱を逃がす構造になっています。
そのため、熱のこもりにくい環境で使う必要があります。
浴室のような熱がこもりやすい場所でなければ、安全に使うことができます。
LED照明は、点灯速度が非常に早いのもメリットです。蛍光灯や水銀灯などでは、スイッチを入れてから完全に明るくなるまで時間を要します。しかしLED照明の場合は、スイッチを入れた瞬間に完全に明るくなります。
マンションの共用部分などに設置する場合、夕暮れ時に点灯して明るくなるまで時間がかかると薄暗くて見えづらくなりますが、LED照明ならすぐに明るくなるため防犯性、安全性も高くなります。
白熱電球や蛍光灯は、人間の目に見えない紫外線も発生しています。そのため、紫外線に感受性がある虫や、正の走光性と言って光に向かっていく性質を持つ虫が集まってきます。夏の夜の街路灯や自動販売機にはよく虫が群がっていますよね。
LED照明には紫外線を出すものとほとんど出さないものがあります。紫外線を出すのは主に殺菌灯などに使われるタイプで、その他のものは白熱電球などに比べほんのわずかしか紫外線を出しません。そのため、白熱電球や蛍光灯に寄ってくる虫がLED照明には寄ってきません。
虫が多く照明器具内に入ってくることがないので故障しづらく、交換やメンテナンス頻度も少なくなります。
白熱電球や蛍光灯は、寒いところだと明るくなるまでに時間がかかったり、そもそも点灯しないこともありえます。
しかしLED照明は、寒いところでもすぐに明るくなります。
これは、LED照明が「電圧をかけることで発光する照明」だからです。プラスからマイナスに向かって電流を流したときに生じる電圧降下を順電圧といいますが、これが大きくなるほどLED照明は明るくなります。
順電圧は、周囲が高温であるときよりも低温である時の方が大きくなる傾向にあるので、むしろ低温の時の方が明るくなる傾向にあるわけです。そのため寒冷地の屋外などにも向いています。
LED照明は白熱球のおよそ20倍~40倍、蛍光灯の3倍程度の寿命があります。また白熱球と比較すると、消費電力はおよそ20%程度と省エネ効果が期待できます。